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猫の口腔内扁平上皮ガン(その1)

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これは、去年のクリスマスの時、珍しく舌が出ているので「がっちゃん、ベロしまいなさい」と、言いながら撮った画像。猫あるあるの風景です。
でも、先生に見ていただいていたら、よだれが出ているし、このころはもう、腫瘍があったはず、ということでした。

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そして、これは年賀状用に大みそかに撮った画像。今見ると、少し下あごが腫れているかも、でも、ちっとも気が付きませんでした。

お正月三が日あけて、10日から忙しくなるから、と、1週間うちにいて、ミシンをかけたりしてたのですが、猫たちはみんな食欲旺盛、出すものも出して、元気でいました。うちでは、ちゃんとご飯を食べて、トイレをチェックして、階段から降りてくる足取りがしっかりしていれば、大丈夫ね、と思っています。
そして、私は16日水曜日からインフルエンザになってしまい、熱が高い中、何とかご飯だけは出して、ちゃんと食べてる、トイレもしてる、大丈夫ね、と思っていたのです。ようやく熱が下がった18日金曜日、がっちゃんの顎がちょっとかみ合わせが変かな、と思いましたが、こちらの頭もしっかりしていないので、そのままになってしまいました。
次の日、自分はなんとか起きていられるようになったので、午後がっちゃんの顎をちゃんとチェックしたら、下あごが腫れています。硬くて、骨か歯が出ているみたいです。
すぐに病院にお電話をして、夕方、私はインフルエンザ明けなので、運転手だけして、お父さんに診察に行ってもらいました。
先生は見た瞬間、これはまずい、と思ったらしく、歯科の専門の先生に連絡を取って、画像を送って見ていただきました。
後でわかったのですが、この先生はご自分の病院以外に、1カ月に1回、いつも行っている病院にも来てくださっている歯科の先生で、同じようにあちこちの病院に出張で診察に行っていらっしゃるのです。
それで、2日後の月曜日三郷まで行けますか?と聞かれ、行けますではなく、行きます!と、お返事して、予約を取っていただきました。
全身麻酔で病理検査をするので、そのための心臓や血液検査をして、もしかしたら、月曜日その場で手術になるかも、と言うお話でした。
待っている間に、色々調べたら、扁平上皮ガンの可能性がかなり高く、とても大変な闘病記や、怖がりの私は見ることのできない画像がたくさん出てきて、もう目の前真っ暗です。
次の日は、もう普通のご飯を食べることはできないかも、と、ささみをみんなにふるまったり、このがっちゃん特有の「キュワキュワキュワ~」という鳴き声ももう聞けなくなるのかも、と動画を撮ったりしていましたが、前の日より、顎はどんどん腫れてきていました。本当に、進行が速い病気のようです。

そして月曜日、1時間ほどかけて三郷まで車で行きました。私たちは、手術を受けることで気持ちは決まっていました。ただ、口からご飯が食べられなくなるんだったら、どうしようか、というところは迷うところでした。
この病院で同じように手術をして、3年も元気でいる猫ちゃんの画像を見せていただきました。下あごはほとんどなくなってしまいましたが、ちゃんとご飯をたべられるそうです。おかあさんが頑張っています、というお話でした。色々調べていたよりずっと明るい感じでした。
先生も、ネットの個人的な、特に患者側からだけの情報は見るべきじゃないとおっしゃっていました。

でも、麻酔をかけてレントゲンを撮っていただいたら、土曜日に説明を受けたときよりずっと悪い状況でした。その時、先ほどの画像を見ていただき、もっと早くわかったはず、と先生に言われてしまいました。膵炎の後の検査で、12月まではずっと病院に通っていて、初めて2カ月間隔をあけたときに病気に狙われました。
下あごも、思っていたより広範囲に取ることになり、舌は残さないといけないから、少し筋肉を取るけど、そこから再発する可能性がある、というお話でした。
唾液腺も止めるので、よく言われているようなよだれだらだら、の状態ではなくなるようです。
手術は麻酔から覚める時間も入れて3時間以上かかりました。でも、診察室の奥から「きゅわ~」という声が聞こえて、あ、目が覚めたんだ、ちゃんと鳴けるんだ、とちょっとほっとしました。

ICUに何日入るんだろう、毎日三郷通いはつらいなあ、と思っていたのですが、口腔手術のせいか、そのまま連れて帰って大丈夫、ということで、車に乗せてとりあえずいつもの病院に連れて行き、先生も今日は入院した方がいいでしょう、ということだったので、お預かりをお願いしました。
次の火曜日面会に行ったら、結構元気でした。大きな血管はちゃんと止めてあるので、出血もほとんどなく、さすがの手術です、と先生方も感心していらっしゃいました。なかなか口からご飯を食べれないでいるようでしたが、「おかあさんががんばらないと」という先生のお話を思い出し、水曜日に一時帰宅、そして夜には退院になりました。
夕方、痛み止めの注射と、補液のための皮下点滴をするので、とりあえず毎日通院です。
やはり痛み止めの注射をすると楽になるようで、病院から帰ると食欲も出て、柔らかい缶詰を結構食べます。
朝から昼、午後とだんだん痛くなるんでしょうか、元気がなくなって、じっと耐えて寝ている感じになるのがかわいそうです。
それでも、日に日に、昼間起きている時間も長くなり、夜以外もご飯を食べるようになってきました。

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これは、手術から5日目、26日土曜日です。このころは、昼間は人間のベッドの枕の上で寝ていました。
日曜日は、お父さんに見ていてもらい、私は東京ドームのキルトフェスティバルに行くことができました。
次の週の水曜日、手術から約10日後が、こちらの病院に先生が診察でいらっしゃる日だったので、見ていただきました。傷の具合は順調で、痛み止めと補液もなくなりました。
うまくいけば来週抜糸になるかもしれません。
病理検査は、骨の標本をつくるので、もう少しかかるそうです。先生は、ご自分で手術をされたので、わかっているのか、あまり再発のことはおっしゃいませんでした。
扁平上皮ガンは、転移は少ないけれど、再発が多いようです。
見せていただいた猫ちゃんのように3年とは贅沢は言いませんから、せめて娘の里帰り出産と、新生児のお世話が終わるまで、元気でいてほしいです。
今回も、いつもお世話になっている病院のおかげで、とりあえずは命を救われました。検査のためにほかの病院に行ったり、紹介状を持って大きな病院に行ったりしていたら、あっという間に1カ月くらいたって、絶対に手遅れになるところでした。
お忙しい先生で、三郷にいらした次の日はもう大阪だったそうで、病院に連れて行って2日後に手術していただけたのは、本当にラッキーでした。


by asuzoh | 2019-01-30 23:37 | ネコ | Comments(0)