ENNESTEさんでベニバナ染めワークショップ

Ennesteさんの今月の草木染めワークショップはベニバナ染めでした。なかなかチャンスのない素材なので行きたかったのですが、スケジュールが合わなくてあきらめていました。ところが、娘一家はクリスマスディナーの翌日、早く帰らなくてはいけないことになり、それでは、と、遅ればせながら予約しました。
ベニバナの色素は、高温に弱く、いつものように煮出すことができないので、あらかじめ水で抽出しておいていただきました。
こちらが、水で抽出した染液。
これは、黄色に染まります。ミョウバンで前媒染しておきました。濃く染まったと思ったのですが、水洗いするとかなり薄くなってしまいました。定着しないようです。そもそも、ベニバナの色素はほかのものに比べると、含まれている量がすごく少ないそうです。もう一度、濃染処理して染め直しましたら、いい黄色になりました。こちらは、炭酸カリウムを加えて、アルカリ性の水で抽出したもの。これにクエン酸を加えて、すぐに染めます。時間がたつと沈殿になってしまうそうです。こちらは、すごく濃く染まりました。

左が濃染処理なし、右が濃染処理ありです。毛糸はきれいに染まりましたが、フェルトは染まらなかったのは、黄色の色素で、今までもよくある現象です。この黄色は堅牢度が低いそうです。
そしてこちらがクエン酸を加えて染めた、いわゆるベニバナ染めの色です。こんなに鮮やかなピンクになるんですね、びっくりでした。この色は、韓紅（からくれない）といって、百人一首の「ちはやふる~」にも歌われている色だそうです。今回は、手まり用の糸も染めてみました。細糸は、巻き直してくる時間がなくて、中まで染まらなくて残念。
ご一緒したakiconconさんは、SOFAさんのオヤ教室や、西荻窪時代のVeritecoさんのワークショップでご一緒して以来の仲なのですが、今も手まりの同じお教室に通っているのにずっとお会いできず、今日久しぶりにご一緒できました。オヤ用のシルク糸を染められていて、この色はオヤにぴったりですね。楽しみです。